脳ドックは、脳疾患の予防に非常に有効と言われています。日本人に多い、脳卒中や脳出血、痴呆や脳腫瘍の予防にも効果を発揮するのです。徐々に、毎年受診する方の数も増えています。最新技術によって、画像診断技術が驚くほどアップしていることも大きな理由のひとつ。コンピューター処理されることで脳の血管を立体的に映し出すことが可能となりました。
また、これまで見過ごされることの多かった、ごく小さな動脈瘤などもラクラク発見できるようにもなってきているのです。日本での脳ドックの歴史は浅く、始まりは1988年ごろです。一般的に認知されるようになってきたのは、ここ10年程のことなのです。日本には「日本脳ドック学会」があります。脳ドックについての研究が行われているところです。
「日本脳ドック学会」は、1997年に、検査方法について詳しい説明が行われている「脳ドックのガイドライン」を発表しました。それまでは、病院によって検査方法はまちまち。結果も多様で、正確性に欠けるのでは?!という疑問もありました。けれども、このガイドラインが設けられることで、どこの検査機関で脳ドックを受診しても、信頼できる結果と捉えることができるようになってきたのです。
その後、改訂版の「脳ドックのガイドライン2003」、さらに「脳ドックのガイドライン2008」も発表されることに。より一層、詳細で正確な検査結果が得られるようになったのです。検査機器に関しても、磁気を利用して調べる「MRI」の登場によって、それまでは非常に困難だった脳血管の診断が容易になり、検査を受けることが有効な予防策として認知されるようになってきました。
今では、年間10万人の人が脳ドックを受けていると言われています。長寿社会となった現代には欠かせない検査となっているのは間違いないのではないでしょうか。ことに、長寿大国日本、今後も痴呆など脳疾患の患者は増えることでしょう。脳ドックへの関心も高まるばかり。多くの脳疾患の予防が可能となってくることでしょう。